Claudeで回答テキストの説明量を削減する"outputStyle": "Concise"の設定方法
今回は、Claudeの回答から前置きや作業の実況を減らし、必要な結論だけを短く受け取るための設定 "outputStyle": "Concise" を紹介します。設定できる場所はチャットとClaude Codeで別々に用意されていて、それぞれ効く範囲が違います。
この記事のターゲット
回答の前置きが長く、結論がわかりづらいと感じる方
ターミナルなどの余計な実況テキストが不要な方
トークン使用量を少しでも節約したい方
説明量はどこで決まっているのか?
回答の長さは、ひとつのスイッチだけで決まっているわけではありません。効いてくるのは、回答のスタイル指定と、思考の徹底度(Effort)です。前者は前置きの有無や既定の長さを指示するもので、後者は考える量そのものを変えます。
そしてもうひとつ、設定がどこまで届くかという問題があります。Claudeデスクトップアプリには Chat、Cowork、Code の3つのタブがありますが、Claude Code向けの出力スタイル(Output styles)が働くのはCodeタブの中だけです。
Chatタブの通常の会話には反映されません。同じアプリの中でも別系統になっています。
Claude Codeで「Concise」出力スタイルを設定する
1. Claude Codeのバージョンを確認する
Conciseスタイルは v2.1.237 以降で利用できます。組み込みの出力スタイルには Default、Proactive、Concise、Explanatory、Learning がありますが、Conciseは追加された時期が新しいため、古いバージョンでは選択肢に現れません。
2. ターミナルでは/configから選ぶ
ターミナルで /config を実行し、Output style の項目から Concise を選びます。選んだ内容はプロジェクトローカルの .claude/settings.local.json に保存されます。単独の /output-style コマンドは v2.1.73 で非推奨となり、v2.1.91 で削除されているため、現在は /config を使うか、設定ファイルを直接書き換えます。
3. デスクトップアプリでは設定ファイルに書く
デスクトップアプリで /config を実行すると、選択メニューではなく Settings > Claude Code が開きますが、デスクトップアプリのUI上では現状、outputStyleを設定できません。
スタイルを切り替えるには、設定ファイルの outputStyle フィールドを直接書きます。書き込む先は、ターミナルの選択と同じ .claude/settings.local.json で構いません。
4. 新しいセッションで反映させる
出力スタイルはシステムプロンプトの一部として、セッション開始時に一度だけ読み込まれます。ファイルを編集しても、進行中の会話がその場で切り替わるわけではありません。/clear を実行するか、新しいセッションを開いてから確認します。
この設定は執筆時点で比較的新しいため、設定してからの筆者の体感はとしてはまだベンチマークできていませんが、Opus5で作業を続けていると気持ちテキスト量がマイルドになり、冒頭で「結論から言うと」と述べる頻度が上がったように思います。少なくとも、SNSで大袈裟に吹聴されるような劇的な変化は感じていません。
Conciseスタイルは何を変えるのか?
Conciseは、結果を先に述べ、前置きや作業の実況を省き、既定の回答を短く保つよう指示します。短くなるのは説明のテキストであって、作業そのものではありません。エンジニアリング作業の徹底度はDefaultと同じに保たれ、説明や詳細を求めればきちんと答えてくれます。
省略されない情報も決 まっています。エラー報告、セキュリティ警告、破壊的な操作の確認については、内容を欠かさず出力されます。
適用範囲には注意が必要です。出力スタイルが効くのはメインの会話だけで、サブエージェントは自身のシステムプロンプトで動くため影響を受けません。親のシステムプロンプトを引き継ぐforkだけが例外にあたります。サブエージェントに長い報告を書かせている場合、Conciseに切り替えても手応えが薄いのはこのためです。
トークンの面では、システムプロンプトへの追記によって入力トークンが増えますが、プロンプトキャッシュによって2回目以降の負担は下がります。ExplanatoryとLearningは設計上Defaultより回答が長くなり、Conciseはその逆方向に働きます。
チャット側は「Claudeへの指示」とSkill
全会話に効かせるなら「Claudeへの指示」に書く
画面左下のアカウントメニューから「設定」を開き、「一般 > Claudeへの指示」 に希望する回答の形を書きます。ここに書いた内容はすべての会話に適用されます。案件ごとに変えたいのであれば、プロジェクトの指示に書けば、そのプロジェクト内のチャットにだけ適用されます。
用途ごとに切り替えるならSkillにする
回答のトーンや長さをまとめて指定する手段は、Skillへの移行が進んでいます。移行が完了するとスタイルのメニューは表示されなくなり、既存のカスタムスタイルはSkillに移されて、/{スタイル名}-style という形式のスラッシュコマンドとして呼び出せるようになります。
常に短くしたいなら「Claudeへの指示」、場面によって使い分けたいならSkill、という選び方になります。
Effortを下げて出力量そのものを減らす
Effort(思考の徹底度)は low、medium、high、xhigh、max の5段階で、既定は high です。
low と medium は日常的な作業に向いていて、使用量を節約できます。上の段階ほど時間もトークンも多く使います。選べるのは Opus 5、Sonnet 5、Fable 5、Opus 4.8、Opus 4.7、Opus 4.6、Sonnet 4.6 です。
変更するには、送信ボタン横のモデル名をクリックし、Effort から段階を選びます。Claude Codeでは /effort を実行し、5段階から選択肢から選びます。
スタ イル指定が書き方を変えるのに対して、Effortは考える量を変えます。回答の長さだけでなく待ち時間も気になるのであれば、下げて試す価値があります。
effortの中には ultracode などの拡張推論モードもありますが、用途がやや特殊なためここでは割愛します。
短くしすぎると失うもの
簡潔さを求める指示には副作用もあるようです。Giskardが公開したベンチマークでは、「簡潔に答えて」といった指示をシステムプロンプトに置くと、極端な場合にハルシネーション耐性が最大20%低下したとされています。
誤った前提を含む質問に答えるには、前提のどこが誤っているかを示し、正しい情報を補うという長い説明が要ります。簡潔さを優先すると、その訂正ごと省かれてしまうという説明です。
事実確認を伴う調べ物では、短くする指示を常時かけたままにしない方が無難でしょう。
まとめ
ターミナルの実況が長いと感じるならConciseスタイル、チャットの回答そのものが長いならInstructions for ClaudeかSkillが担当箇所になります。
待ち時間やトークン消費まで含めて抑えたい場合は、Effortを一段下げてみてください。どれも書き換えるのは1か所で、元に戻すのも同じ手間で済みます。普段いちばん長く感じている画面から、ひとつずつ試すのがよさそうです。




