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公開日: 2025.01.24  | 更新日: 2025.01.24

ここ数年試した中で最も満足度の高かったベストバイ加湿機(2025年)

筆者はこれまで様々なタイプの加湿機を寝室で使用していましたが、どれも一長一短であり特に音や臭いに敏感なこともあり、以下のような悩みを解決する加湿機に巡り会えていませんでした。

  • 使い続けていくうちに雑巾臭がする

  • 動作音がうるさい

  • 空間が満遍なく加湿されない(加湿機の周りだけ湿気る)

  • 水道水のカルシウム質をそのまま噴霧してしまう(ひどいとプラスチック類に粉を吹いたような状態になる)

  • 掃除が大変

  • 暖房と併用すると十分に加湿されず、喉と鼻が乾燥する

ちなみに、これまで使っていたのは以下のようなタイプの加湿機です。

  • 加湿機能付き空気清浄機(気化式)

  • 気化式加湿機

  • スチーム式加湿機

  • 超音波式加湿機

  • 温風気化式加湿機

結論から言うと、「温風気化式加湿機」が私にとってのベストプラクティスであると言うことがわかりました。

実際に筆者が使用している製品は以下のものを寝室で使用しています。

この記事では、それぞれ何が良くて問題だったかの使用感について言語化しておこうと思います。


加湿機能付き空気清浄機(気化式)

このタイプの加湿機は、空気清浄機に加湿機能のためのタンクと気化フィルタを搭載した複合タイプのものです。

メリットとしては、メインでは空気清浄機として利用できるため、複数台設置する余裕がない部屋の場合は省スペースになります。音も比較的静かだと思います。

ただし、加湿を目的に考えるのであれば、正直加湿機能はおまけ程度である場合が多く、タンクも比較的小さくなりやすく、結果的に給水の頻度が多くなり設置場所と水道の距離が遠いほど煩わしさが跳ね上がります。(これはどの加湿器にも言えることです)

また、気化式は常温で風をあてて気化させる性質上、フィルターは水道に含まれるカルシウム質や水垢で汚れていき、放置していると雑巾臭がするようになります。よって高頻度で掃除を必要とするのも煩わしいポイントです。

部屋の広さにもよりますが、エアコンなど暖房機器と併用する場合はパワー不足が否めず、個人的には効果は感じづらいものがほとんどでした。

気化式加湿機

前述の加湿機能付き空気清浄機と同じ仕組みで、こちらは加湿だけできるものです。

仕組みは同じなので、似たような課題感がありますが、違うのは独立している分タンクの容量が大きくなる分給水の手間が少なくなりやすいと思います。他の使用感は前述のとおりです。

スチーム式加湿機

いわゆる湯沸かしの蒸気で部屋を加湿する仕組みの加湿機です。ストーブの上にやかんを置いて水を沸かすのと原理は同じです。消費電力はやや高めです。

こちらは、電気ポットの容量で比較的短時間で加湿され、かつスチームによるわずかに暖房効果もあるため、断熱材の効いた部屋であれば加湿機だけでそこそこ部屋も温められるくらい加湿性能は高いです。暖房と併用してもパワー不足を感じたことはありませんでした。

致命的なのは、湯を沸かす時の音です。私が使用している加湿器は、控えめな運転モードにしても2分に1回くらいの割と高頻度で「ゴボゴボゴボゴボ...」といった沸騰音がするので、寝室で使っていると音で目覚めたりなかなか寝付けなかったりします。

また、給水時にブザーがなるのですが、これをオフにすることができず、睡眠中に比較的大音量でピーピー音がするので、寝室で使うには致命的でした。

ポットの中に水道水に含まれるカルシウム質が残りやすく、定期的にクエン酸などで洗浄が必要になります。

加湿性能としては非常に満足していたので、今は寝室ではなく日中の作業部屋の暖房兼加湿器として使用しています。

超音波式加湿機

これは、5台以上加湿器を試した中で最も失敗した加湿器です。特別な理由がない限り使用しないことをお勧めします。

仕組みとしては、超音波振動によって常温の水を水蒸気化し、ファンによって部屋に拡散すると言うものです。メリットとしては比較的静音性が高いと思います。ただし、ものによっては水蒸気化した水の粒子が比較的大きく、ファンが弱いとそのまま床について加湿器の周りだけビショビショになる場合があります。

致命的だったのは、水道水を使用するとその中に含まれるミネラル類をそのまま超音波振動で水と一緒に粒子化して部屋に拡散してしまうことです。特に、水道水には石灰などのカルシウム質が含まれており、これが空気中にそのまま散布されることで、静電気を帯びたもの(特にプラスチック類)に付着していきます。

最初はほとんど気づきませんが、使っているうちに以下のようなことがおきます。

  • ポリエステル系の洋服やぬいぐるみの手触りがベトベト、ガビガビになる

  • 部屋に置いてあるアクリル製品・ポリ袋などが白く曇る

  • プラスチック製品の手触りがザラザラになり、白く粉を吹いたようなシミがつく

特にプラスチック系の家電(エアコン)などの駆動部がこの現象によって軋んだり滑りが悪くなるようになっていきます。

むろん、品質によってはこれらがおきづらい製品もあると思いますが、私含め素人にはとても見分けがつかないので総じてお勧めしづらいです。

温風気化式加湿機

これが現在私が寝室で使用しているタイプです。

気化式と仕組みは似ていますが、温風を当てることによって水分の気化効率が高く、部屋全体を満遍なく加湿する能力が高いです。暖房と併用しても、気化式と比べてパワー不足を感じたことはありません。気化式に比べると、現在は雑巾臭はありませんが、使用期間が他の製品と比べていくいこともあり、これから発生するかもしれません。

これのおかげで、朝にエアコンで喉と鼻がカラカラと言うことが完全に無くなりました。(湿度50~60%を維持)

さらに、私が使用しているメーカーの製品は、水が溜まる構造の部分に丸ごと使い捨てのトレイが使用されており、シーズンごとに使い捨てることで掃除の煩わしさを大幅にカットしてくれると言うところも気に入っています。

音に関しては、時々水がタンクから給水される音がする程度で、加湿時の音はほとんど気になりません。エアコンと併用する場合は、エアコンの音のほうが大きいので全く気になりません。ヒーターを使用する分、消費電力は気化式と比べると高いと思います。


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この記事を書いた人
うえんつ

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B2B領域のSaaS・アプリケーション開発などを組織で取り組むことが得意なプロダクトデザイナーで、このブログのオーナーです。
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