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公開日: 2025.10.08  | 更新日: 2025.10.08

ゲームUIデザインを独学で学ぶ方法のメモ

このブログのオーナー(うえんつ)は、普段業務用アプリケーション並びにBtoB SaaSの専門性に偏ったUIデザインの知見を持っていますが、大学でUIを教える上で避けて通れないのが、コンシューマー向けのUIに関する知見です。

以前、業務の効率化を目指すのか、エンターテインメントやゲームとして見た目の華やかさを目指すのか、シーンによってさまざまな表現が求められるため、目的によってあるべきUIは異なるということを述べましたが、早速授業内で「ゲームUI」の学び方について教えてほしい、とリクエストがありました。

今回は個人的に色々サイトや書籍を調査してまとめてみよう、という実験的な試みになります。この記事をまとめる上でAIツールを使用し、それらの生成内容も一部含まれておりますので、その点に留意した上で参考に留めてください。


この記事では、ゲームUIデザインを独学で学びたい方に向けて、学習方法と実践的なロードマップを提案します。日本語で学べるリソースは予想以上に充実しており、書籍・オンライン講座・実践演習を組み合わせることで、独学でも十分にスキルを習得できる環境が整っているようです。

ゲームUIデザインの学習は、一般的なアプリUIとは異なるアプローチが必要です。この記事では、初心者が効率的にスキルを身につけるための学習方法、おすすめの教材、そして実践的なポートフォリオ制作のヒントまでを包括的にまとめています。

この記事のターゲット

  • ゲームUIデザインに興味があるが、何から始めればいいかわからない方

  • 独学でゲームUIデザイナーを目指している大学生や社会人の方

  • アプリUIデザインの経験はあるが、ゲームUIは未経験という方

  • 体系的な学習方法とロードマップを知りたい方


ゲームUIとアプリUIは目的が根本的に違う

まず理解しておくべきなのは、ゲームUIとスマホアプリUIは表面的には似ていても、その設計思想が根本的に異なるという点です。

ゲームUIの主な目的は、没入感と世界観の演出、エンターテインメント体験の提供にあります。学習プロセス自体がゲーム体験の一部として評価され、UI刷新も「新しい体験」として歓迎される傾向があるでしょう。

一方でアプリUIの主な目的は、タスク完了の効率性と使いやすさです。初見でも直観的に操作できる普遍的なデザインが求められ、学習コストは最小限に抑える必要があります。

この違いを理解していないと、アプリUIの知識だけでゲームUIを作ろうとして、どこか物足りないデザインになってしまうのではないでしょうか。ゲームUIでは「可読性よりも個性や雰囲気を優先する」場合もあるなど、一般的なUI設計のセオリーとは異なるアプローチが求められます。


学習方法の3つの柱

何らかのデザインを独学で学ぶには、書籍・オンライン講座・実践演習の3つの学習方法が一般的であり、これらを組み合わせて行われることが多いようです。独学の域を超えたい場合は、メンタリングサービスなどを活用してプロのデザイナーにコーチをしてもらう、などの手段を考えてみましょう。

1. 書籍による体系的な学習

基礎固めには書籍が最適です。特に以下の2冊が執筆時点で比較的最新の情報を取り入れられているようです。

『ゲームUI 作り方講座 Photoshop&After Effectsで学ぶ』(技術評論社、2025年、3,300円)は、PhotoshopとAfter Effectsを使った実践的なUI制作方法をサンプルファイル付きで学べるという評価があり、最初の一冊としてはとっつきやすいかもしれません。

『実践ゲームUIデザイン コンセプト策定から実装のコツまで』(翔泳社、2022年、2,860円)は、バンダイナムコオンラインのプロデューサーによる現場のノウハウをまとめた書籍で、業界関係者から「若手UIデザイナーは絶対読むべき」などと一定の評価を得ているようです。

2. オンライン講座で実践を学ぶ

書籍で基礎を固めたら、オンライン講座で実践的なスキルを習得しましょう。以下のオンライン講座が参照されることが多いようですので、自分の学習スタイルに合ったコンテンツを探してみてください。

Schoo

  • 生放送授業と録画授業を提供する日本の学習プラットフォーム

  • ゲームアプリのUIデザイン講座など、実務経験豊富な講師陣による授業

  • 参加型の学習体験が特徴

  • URL: https://schoo.jp/

Udemy

  • Unity、ゲーム開発基礎など幅広い講座を提供

  • 買い切り型で何度でも視聴可能

  • 日本語字幕付き英語講座も多数

  • URL: https://www.udemy.com/

Coloso

  • 日本語対応のクリエイター向けオンライン講座プラットフォーム

  • プロのデザイナーによる講座を提供

  • VOD動画形式で自分のペースで学習可能

  • URL: https://coloso.jp/

3. 実践演習でスキルを磨く

理論を学んだら、必ず実践に移すことが重要です。

UIトレースは最も効果的な練習方法の一つです。例えば、『原神』『ペルソナ5』『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』などの人気ゲームのUIをスクリーンショットし、PhotoshopやFigmaなどのデザインツールで正確に模写してみてください。サイズ感覚、レイアウト、効果、質感を実地で学べます。

重要なのは、ただ模写するだけでなく「なぜそのデザインなのか」を分析し、言語化することです。各要素のサイズ、配置、色を測定・記録し、自分なりの改善案を考えるプロセスが、実践力の向上につながるでしょう。


学習ロードマップの例

独学でゲームUIデザインを学ぶ場合、以下のような段階的なアプローチをサンプルロードマップとして置きます。ただし、実際に検証していないため、実際にこの流れで取り組んでみて気づきやフィードバックがあれば、@wentz_designまでお知らせください。

フェーズ1:基礎固め(1〜2ヶ月)

まずはデザインの基礎を固めということで、基礎知識やUIデザインの背景理論のインプットを想定しています。

  • デザインの4大原則(近接・整列・反復・対比)を理解する

  • UIとUXの違いと関係性を学ぶ

  • 色彩理論とタイポグラフィの基礎を習得する

  • PhotoshopやFigmaの基本操作をマスターする

この段階では、デザイン基礎書を2〜3冊読み、好きなゲームのUI分析ノートを作成したり、言語化をしてみてください。週2〜3回のUIトレース練習も始めてみることで、普段目にするゲームのUIに対する見方が変わってくると思います。

フェーズ2:ツール習得(2〜3ヶ月)

次に、実際の制作に必要なツールを習得します。

  • Figma

    • プロトタイプ作成、UI設計

  • Adobe Photoshop

    • UIパーツ、アイコン、詳細デザインの制作

  • Adobe Illustrator

    • ロゴ、ベクター素材の制作

  • Adobe After Effects

    • UIアニメーションの制作

すべてを同時に学ぶ必要はありません。まずはFigmaやPhotoshopから始め、簡単なUIパーツ(ボタン、アイコン、フレーム等)の制作に取り組んでみてください。

フェーズ3:作品制作とポートフォリオ(3〜6ヶ月)

ツールの基本を習得したら、実際の作品制作に入ります。

最初はカジュアルゲームの架空UIから始めるのが良いでしょう。ペルソナ設定とコンセプト策定から丁寧に進め、友人やオンラインコミュニティでフィードバックをもらいながら改善していきます。最近だとGeminiなどのAIチャットも壁打ちとして優秀です。

ポートフォリオは3〜5作品を目標に制作してみましょう。重要なのは作品の数よりも、なぜこのUIなのか?の考え方やデザインプロセスをしっかり説明できるようにすることです。「なぜこのデザインにしたのか」「どのような課題をどう解決したのか」を明確に説明できるようにしましょう。


ポートフォリオ制作で押さえるべきポイント

ゲームUIデザイナーのポートフォリオには、いくつか抑えるべきポイントがありそうです。

見やすさの徹底

読み手のことを考えて、情報を詰め込みすぎず、余白を確保してください。視線誘導を意識し、1〜2種類のフォントに絞り、色数も3色程度に抑えることで、成果物そのものが引き立つと思います。これは、ゲームUIのポートフォリオだろうがそうでなかろうが変わらないと思われます。

また、提出するファイルサイズにも配慮しましょう。採用担当者がどのような端末であなたのポートフォリオを見るかはわかりません。100MBを超えるようなものは明らかに容量オーバーで、ダウンロードに時間がかかったりするとその分担当者の時間を奪うことになり、印象は良くないことが多いと思います。どうしても大きくなる場合は、圧縮するなり、分割するなり工夫しましょう。

ユーザーがどのような端末でその情報に触れるかを考えられることも、デザイナーに求められる素質の一つです。

世界観の表現

ページ全体のデザインでゲームの雰囲気を表現しましょう。成果物で使用したフォントや色をページデザインにも使用することで、一貫性のある表現力の証左になりうると思われます。

デザインプロセスの重視

私はゲームUIデザイナーの採用経験はありませんが、おそらく採用担当者が最も見たいのは、あなたの思考プロセスというところは変わらないであろうと思います。複数案からなぜその案を選んだのか、ユーザーのニーズをどう考慮したのかを丁寧に説明できようにしましょう。


まとめ

ざっくりと調べてみてわかったこととして、ゲームUIデザインの独学は、決して簡単な道ではなさそうです。正直なところ、体系的な教育を受けずに進むことへの不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし、書籍・オンライン講座・実践演習という3つの柱を意識し、段階的に学習を進めていけば、独学でも十分にスキルを習得できる環境が整っています。

最も重要なのは継続すること、そして楽しむことです。毎日少しずつでも続けることで、着実に成長していけるでしょう。経験上、例えば週1回3時間という決め方より、毎日30分というほうが習慣化しやすかったりもします。

技術は学べますが、学びの動機(情熱)は学べません。「ゲームが好き」「プレイヤーを楽しませたい」という気持ちを糧に、一歩ずつ進んで見るしかないと思います。この記事が、あなたのゲームUIデザイナーへの第一歩となれば幸いです。

すぐに始められる3つのアクション

最後に、今日からすぐに始められる具体的なアクションを紹介します。特に、最新のトレンドを追い続けることは、どんな領域の学びにおいても重要かと思います。なお、当記事の筆者(うえんつ)をフォローしてもゲームUIについて得られるものはありませんので、他の方をフォローしてください。

  • 好きなゲームのUIをスクリーンショットし、分析する

    • なぜ良いのか、どんな工夫があるのかを考察してみてください

  • X(Twitter)でゲームUIデザイナーをフォローする

    • 最新のトレンドや技術情報を収集できます

  • ゲームデザイナー(または志望者)のポートフォリオを閲覧する

    • プロや学生の作品から学べることは多いでしょう

ブラックフライデーの季節が始まるということで、今回は在宅ワークに関する身の回りアイテムの紹介です。 本記事では、2025年現在、私のデスク環境で実際に活用し、仕事の効率や快適性を上げてくれた「買ってよかったもの」を紹介します。

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この記事を書いた人
B2B領域のSaaS・アプリケーション開発などを組織で取り組むことが得意なプロダクトデザイナーで、このブログのオーナーです。
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