WSDレポート11:実践者の事例から学ぶワークショップデザイン
この記事は、青山学院大学大学院主催のワークショップデザイナー育成プログラムの課題として、動画形式の講座を受講して筆者個人の考えをまとめたレポートです。今回は「実践者の事例から学ぶワークショップデザイン」について書いています。
1. コンセプトメイキング
「知識提供で終わっていいのか、スキルが目標なのか、態度の話なのか」
これは、 ワークショップが何の目的で開催されようとしているか?を問うための最も重要な問いだと思います。
クライアントワークとして取り組む場合、ワークショップそのものが目的になってしまうと、それを時間何に終わらせることだったり、やったと言う事実に満足してしまうといった、本質的な学びに消化できない状況を生み出してしまうのだと思います。
今後意識していきたいこととしては、ワークショップをしたい狙いについて、「知識提供で終わっていいのか、スキルが目標なのか、態度の話なのか」を丁寧に確認するプロセスによって、ワークショップさえも一つの手段として考えて、クライアントが本当に実現したいアウトカムを実現するために、他の適切な手段を提案するような「コーディネート」も意識する必要がある感じました。
2. プログラムデザイン
「どう言う人か知らないけど、一緒にいると面白いと思っておもらえるか?が大事」
最初の自己紹介を過小評価して適当に済ませてしまうタイミングが自分にもあり、その影響について振り返るきっかけになる考え方だと思います。
現在私は企業に従業員として所属しており、比較的同じメンバーと共同して業務に当たることが多く、一定の関係地ができているが故に自己紹介を適当に済ませてしまうことがよくあります。その場合、参加者の中には私のことをあまり知らないメンバーがいたときに、周りとの関係地のギャップを感じてしまいその場で発言がしづらそうだったり、その後に円滑なコミュニケーションにつ長づらいといった経験があり、これは自分と参加者との間の「アイス」を放置していた結果なのだと思いました。
今後意識していきたいこととしては、アイスブレイクは参加者同士やテーマと参加者の「アイス」を崩すことなのだと思っていましたが、自己紹介も参加者に納得感を与える説明することでファシリテーターと参加者との「アイス」を砕く効果もある、と捉えて適切に行いたいと思いました。
3. リフレクションデザイン
「みんなだったらどのプログラムを削る?」
特にテーマのないリフレクションだとやや発散的な反省会になりがちになってしまうことに心当たりがあり、。
ある社内ワークショップを実施するときに、よく「KPT」や「YWT」といった振り返りのフレームワークを使用することがありますが、KPTの例だと「良かったこと」「問題だったこと」「次にやること」といった具合にそのとき印象に残っている事象について振り返りがしやすい一方で、その場としての一時的な視点だったり、状況からくる問題に意識が向いてしまうことがよくあると感じます。プログラム自体を客観的に認識させる問いとして「みんなだったらどのプログラムを削る?」と言う問いかけのように、俯瞰視点でメタ観点で振り返りを促す問いを仕組みとして組み込んでおけると、視点(テーマ)別に学びを整理しやすいと感じました。
今後意識していきたいこととしては、フレームワークを使う場合でも、事前に3つ程度の問いを設定しておいて、そのテーマにフォーカスした学びを得られるような仕組みを作ってみたいと思います。