WSDレポート12:実践者の事例から学ぶワークショップデザイン〜オンライン編〜
この記事は、青山学院大学大学院主催のワークショップデザイナー育成プログラムの課題として、動画形式の講座を受講して筆者個人の考えをまとめたレポートです。今回は「実践者の事例から学ぶワークショップデザイン〜オンライン編〜」について書いています。
1. オンラインワークショップ事例
「みんなで本を持ち寄って」
私はデジタルプロダクト開発の技術職なので 、オンライン上で技術書を持ち寄って紹介することがよくあります。技術書は内容の専門領域によっては紹介する場面やコンテキストが限られるので、なかなか紹介したいと思ってもなかなか紹介する機会が少ないと思っているのですが、この「みんなで本を持ち寄って」のようなワークショップでは、本の内容を問わず本を媒介にどの言葉を選ぶかの考え方の違いや、思わぬ話が聞けるきっかけを作り出せそうなのと、ちょっと紹介したいと思っていた本をコンテキストを気にせず軽く紹介できるというのが面白く、試してみたいと思いました。
2. オンラインならではの「参加の保証」
「プライバシーの尊重」
オンラインのミーティングやワークショップをしていてかつファシリテーションをしていると、ネットワーク接続や人が揃う前の間の時間で場を繋ぐために雑談をしたりすることがあるのですが、つい目に入って気になる物があったりするとその場の人に聞いたりしていたのですが、状況によっては家族の都合で仕方なくその場所にいたり、その説明を間接的に求めることになってしまうことでプライバシーの問題になる可能性もあることに気づきました。ある程度関係性があればしても良いと思いつつ、初対面やお互いをよく知らない状態でそのような仕草はしないように気をつけようと思いました。
3. オンラインで気を付けるポイント
「ネットワークは切れて当たり前」
私は2020年ごろからリモートワーク中心の働き方に変わったので、講師の方と同じタイミングでオンライン会議やワークショップをよく行なってきておりました。その中でもダントツでネットワーク回線の不安定さはどこであっても遭遇してきたので、改めてこの前提は考慮しておく必要があると思いました。ワークショップとしては接続が切れても焦らずに戻って来られるような場作りや、あらかじめ断りを入れておくなどあると安心して参加しやすいと思いました。また、トラブル自体をネガティブに捉えずに、アクシデントも楽しめるような即興性や場づくりは試してみたいと思います。
「足りないくらいがちょうどいい」
これもオンラインでミーティングやワークショップのアジェンダやプログラムを考える際によくやってしまう自覚がありましたが、動画でも言及がありましたが、対面授業の中で「一番盛り上がって少し足りないくらいで終わる」というピークを維持する参加増幅の仕組みと合わせて、少し足りないくらいの時間配分と人数になるように調整することで、だけどなるべく一つのことに集中しやすい場づくりにつながるだろうと思いました。