Figmaのブール演算機能の使い方
今回は、Figmaのブール演算(Boolean Operations)機能について、基本的な使い方から実践的な活用方法まで解説します。ブール演算を使うと、複数のシェイプを組み合わせて複雑な図形を効率的に作成できるようになります。
Figmaのブール演算は、複数の図形を論理演算で組み合わせて新しい形状を作り出す機能です。結合(Union)、減算(Subtract)、交差(Intersect)、除外(Exclude)という4つの演算と、それらを完全に統合する統合(Flatten)を使いこなすことで、アイコンやイラストレーションの制作が格段にスムーズになります。
この記事の内容は次の順番で展開します。まず、ブール演算の基本概念と4つの演算タイプについて説明し、次に実際の使い方を具体的な手順で紹介します。そして、ブーリアングループを完全に統合する「Flatten」機能や、UI3での場所の変更点、実践的な活用例についても触れていきます。
この記事のターゲット
Figmaでアイコンやイラストレーションを制作する方
複数のシェイプを組み合わせた複雑な図形の作り方を知りたい方
ブール演算と統合の違いが知りたい方
1. ブール演算とは
ブール演算(Boolean Operations)は、複数の図形やオブジェクトを論理演算で組み合わせて、新しい形状を作り出す手法です。もともとは数学やコンピューターサイエンスの概念ですが、デザインツールでは図形合成の機能として広く使われています。
Figmaでは、この機能を使って複数のベクターシェイプを柔軟かつ効率的に組み合わせることができます。例えば、三角形と四角形を組み合わせて矢印の形を作ったり、大小異なるサイズの円同士でくり抜いてしてドーナツ型を 作ったりすることが可能です。
Figmaのブール演算の特徴
Figmaのブール演算には、他のデザインツールと比べて大きな特徴があります。それは「非破壊的」であるという点です。
Illustratorのパスファインダーでは、演算を実行すると図形が完全に統合されて1つのパスになってしまいますが、Figmaでは「ブーリアングループ」という形で管理されます。これにより、演算を実行した後でも、内部の個別のシェイプを選択して位置やサイズを調整することができるのです。

2. ブール演算の基本的な使い方
ブール演算を適用する基本的な手順は次のとおりです。
操作したい複数のシェイプ(重なっている部分があること)を選択します。
画面上部中央のツールバーにある、2つの四角が重なった「ブール演算」アイコンをクリックします。
表示されたメニューから、目的の演算方法を選択すると、シェイプが結合されます。
これでブーリアングループが作成され、選択した演算が適用されます。
UI3での場所について
2024年のConfig以降、FigmaはUI3という新しいインターフェースに刷新されました。それに伴い、ブール演算の場所も変更されています。
現在は、対象となるシェイプを選択した状態で、右側のプロパティパネルのヘッダー部分を確認する必要があります。ここに小さなアイコンが並んでおり、その中にブール演算のボタンがあります。もしヘッダーに表示されていない場合は 、「More」メニュー(・・・)の中から「Boolean operations」を選択することもできます。
正直なところ、この非破壊的な編集ができる点は、デザインの試行錯誤を繰り返す際に非常に便利だと思います。一度作った図形を後から微調整したくなることは頻繁にありますからね。
3. 4つのブール演算タイプ
Figmaには4つのブール演算が用意されており、それぞれ異なる結果を生み出します。
結合(Union)

Unionは、選択した複数の図形を1つの形状に結合する演算です。重なった部分は統合され、外側の輪郭線だけが残ります。
例えば、2つの円を重ねてUnionを適用すると、2つの円が融合したような形になります。ストロークやエフェクトは、統合された図形の外側の輪郭線に対してのみ適用されるでしょう。
減算(Subtract)

Subtractは、上のレイヤーの図形を使って、下のレイヤーの図形から形を切り抜く演算です。クッキーの型抜きをイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
レイヤー階層の一番下にある図形が基準となり、その上に重なっている図形の部分が切り抜かれます。結果として内側と外側の両方にエッジができる場合、ストロークやエフェクトは両方のエッジに適用されます。
交差(Intersect)

Intersectは、複数の図形が重なっている部分だけを残す演算です。つまり、すべての図形に共通する領域だけが新しい図形として作成されます。
重なっていない図形にIntersectを適用すると、キャンバス上から図形が消えたように見えますが、実際には見えない状態で存在しています。図形を移動させて重なりを作ると、再び表示されるでしょう。
除外(Exclude)

Excludeは、Intersectの逆の動作をする演算です。複数の図形が重なっている部分を削除し、重なっていない部分だけを残します。
結果として内側と外側の両方にエッジができる場合、ストロークやエフェクトは両方のエッジに適用されます。
4. ブーリアングループの編集
個別のシェイプを編集する
ブーリアングループを作成した後も、内部の個別のシェイプを選択して編集することができます。
編集可能な項目は次のとおりです。
サイズ(幅・高さ)
位置
回転
角丸の半径
一方で、個別のシェイプの塗り、ストローク、エフェクト、不透明度は変更できません。これらのプロパティは、ブーリアングループ全体に対して適用されます。
ブーリアングループを解除する
ブーリアングループを解除して、元の個別のシェイプに戻すこともできます。

