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公開日: 2024.09.27  | 更新日: 2024.09.27

WSDレポート13:研修にワークショップを取り入れる

この記事は、青山学院大学大学院主催のワークショップデザイナー育成プログラムの課題として、動画形式の講座を受講して筆者個人の考えをまとめたレポートです。今回は「研修にワークショップを取り入れる」について書いています。

2024年度第1期ワークショップデザイナー育成プログラム(青山学院大学大学院)を受講します

今回は、筆者の個人的な活動の話になりますが、青山学院大学の2024年第1期(通算42期)ワークショップデザイナー育成プログラムに出願し、受講することにしました。 ... 続きを読む

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1. 職種・職能が違うメンバーが対象の場合、共通の話題をテーマにする

事例1及び事例2では、特に職種や業務内容の異なるメンバー同士でも参加しやすい特徴があると思いました。

「短所を長所に変えるたい焼き」では、対象が主に新入社員ということで、職種や職能に関係なく、参加者自身の価値観や自己分析をテーマにしているため、技術職や一般職のような業務内容が異なるメンバー同士でも打ち解け合えるのが良いと思いました。

「タイムマネジメント研修」では、例えば労働者が考える「所定外労働者の発生理由」ランキングというテーマがありましたが、例えば事業会社で対象とするドメインが人事・労務系のサービスであれば、営業職やエンジニアが混ざっていても、同じテーマ性で参画したり、お互いの考え方を知るきっかけにもなりやすく応用しやすそうと感じました。

逆に事例3のようなキャリアビジョンがテーマになると、同じ職種同士で行うことでテーマをより解像度高く知識で補完してもらいながら進めたり、職種特有のイベントを追加するなどのカスタマイズ性がしやすいと思いました。

2. 行う組織に合わせたカスタマイズやチューニングを行う

事例3の「キャリアデザインすごろく」では、対象とする組織に合わせたチューニングをするという話がありました。例えば企業であればミッション・ビジョンに合わせたイベントなどを追加したり、バリューを模したポジティブな効果を追加するなど、その組織の中でのキャリアビジョンを描きやすくするような仕掛けを取り入れることで、参加者の解像度を高めたり自分ごととして認識しやすくする効果がありそうだと感じました。

加えて、カスタマイズにはそれぞれの組織に詳しいメンバーと共同で作り上げるプロセスが必要で、そのプロセスの中でも一緒にワークショップづくりを通したクライアントとのコミュニケーションが重要に感じました。

3. 必ずしも「ワークショップ」という言葉を使わなくても良い

事例の最後に仰っていた「必ずしもワークショップという言葉を使わなくても良い」という点については、なるほどと思いました。参加者が「ワークショップ」という言葉に一種の抵抗感や警戒心を持っている場合もあるかもしれないですし、動画で言われているように決済者が「ワークショップ」について知識がなく担当者の意図が伝わりづらくなるハードルになる場合があるという通り、必ずしも相手に伝わる言葉ではないなというのはその通りに感じました。

その点で、目的をよりシャープに伝えるために「研修」や「勉強会」といったワードである意味装飾することも手段の一つとして考えるべきだと思いました。


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この記事を書いた人
うえんつ

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B2B領域のSaaS・アプリケーション開発などを組織で取り組むことが得意なプロダクトデザイナーで、このブログのオーナーです。
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