how-to-use-microsoft-designer
公開日: 2023.06.16  | 更新日: 2023.06.16

Microsoft Designerの基本的な使い方

今回は、Microsoftからリリースされた「Microsoft Designer(プレビュー版)」というデザインAIツールを試してみたレビューになります。主な機能としては、ユーザーがテキストプロンプトを入力することでAIがグラフィックデザインを簡単に作成できます。

なお、このレビューは2023年6月現在のもので、昨今のAIの活況を鑑みると、この記事の情報・内容がすぐに変わる可能性が高い点にご注意ください。

この記事のターゲット

  • Microsoft Designerについてざっくり知りたい方

  • Microsoft Designerの使い方を知りたい方


Microsoft Designerの概要

Microsoft-Designer

Microsoft Designerは、ユーザーがテキストプロンプトを入力することでAIがグラフィックデザインを作成するツールです。例えば、「新学期のポスター」や「美容室のインスタ投稿」などのプロンプトを入力すれば、AIが適切なデザインを提案します。

また、デザインのアウトプットの用途(メール添付、Facebook広告、ポスターなど)を指定し、さまざまなデザインの中から選択できます。さらに、Dall-Eイメージジェネレーターを利用してテキストプロンプトから画像を生成する機能や、デザインの微調整を行う機能もあるようです。

Microsoft Designerの使い方

実際にテキストプロンプトを入力してグラフィックデザインを作成するプロセスをデモしてみたいと思います。

今回は、当サイトで実施する「プロダクトデザイナー向けなんでも相談会」の宣伝バナーを作るという想定で試してみます。内容が気になる方は以下の記事をご覧ください。

【募集終了】駆け出しプロダクトデザイナー向け「なんでも相談会」のおしらせ

当サイトの読者限定で、ITやデジタル領域のプロダクトデザイナーを志望しているまたはやり始めた方を対象に、プロダクト開発上のお悩み・UIデザインのお悩み・キャリアなどの相談会を期間限定(5~6月の間)のお試しで実施します。 ... 続きを読む

product-designer-1on1-trial

1. ツールにログインする

次のウェブサイトにアクセスし、サインアップします。その際、メールアドレスを入力するとMicrosoftアカウントでログインを求められます。

すでにアカウントを持っている方はそのままログイン、なければアカウントの作成へ進みます。

https://designer.microsoft.com/

2. テキストプロンプトを入力する

ツールにログインすると、最初にテキストプロンプトを入力するフォームが開きますので、生成したいグラフィックの要件を入力します。

今回は、相談会の宣伝用のバナーを出力するためのテキストを入力しました。

入力したら「Generate」ボタンを押すと、しばらくして右側にグラフィックの候補が生成されます。

気に入った候補を選択して、そのまま利用したい場合は「Download」編集したい場合は「Customize design」を押します。

今回はそのまま使えそうな候補がなかったので、適当に選択して「Customize design」を押します。

Microsoft-Designer1

3. 出力されたグラフィックを編集する

なんとなくそれっぽいグラフィックが生成されたら、気になるところを編集します。

テキストの編集

日本語で生成したせいか、かなり情報量が削られてしまったので、情報を追加します。テキストを選択すると内容を変更できます。

Microsoft-Designer2

フォントの変更

テキストを選択すると、フォントを変更できます。

が、現状では欧文フォントが中心で日本語が十分に使えるフォントはぱっと見で見つけられませんでした。

Microsoft-Designer3

カラーパターンの変更

配色が気に食わない場合、ツールバーの「Brand kit」からそれっぽいカラーパーンを選択すると、自動的に適用されます。

が、黒背景に黒文字だったり、読みやすさやコントラスト比を全く無視した提案をしてくるので正直あてになりませんでした。

Microsoft-Designer4

レイアウトの変更

右側に表示されるペインから、そもそものレイアウトも変更できるようです。

デモでは何やら縦書きっぽい文字組が見えたので適当に選択してみましたが、単純に回転させただけだったので縦書きではありませんでした。

Microsoft-Designer5

4. グラフィックの画像出力(ダウンロード)

編集が終わったら、右上の「Download」から画像をダウンロードできます。

出力できる形式はPNG、JPG、PDFが選択できます。

Microsoft-Designer6

実際に出力した画像(PNG)は以下の通りです。

microsoft-designer-demo-banner

このツールを使ってみた所感(個人の感想)

  • 生成されるグラフィックはそれっぽいものの、意匠やレイアウトにロジック意図がないのでテンプレートを選んでいる状況に近く、本質的にデザインをしているとは言えない

    • 様々なデザインプロセスをすっ飛ばしているので、目的によるが品質はぶれそう

    • 今後のAIの学習次第では精度が上がっていきそう

  • AdobeFigmaCanvaなどでのグラフィック作成に慣れている人からすると機能が物足りない

    • 結局手直しするので普段使い慣れているツールで作るのが早そう

    • そもそもデザイナーがターゲットのツールではなさそう

  • 日本語での生成の精度が低い

    • 生成されるレイアウトが日本語に適していない(縦書きなど)

    • フォントが日本語にほとんど対応していない


この記事を読んだ方におすすめの記事

ウェブサイトへ簡単に組み込めるAIチャットボット「Chatbase.co」の使い方

今回は、ブログやウェブサイトに手軽に埋め込めるChatGPTベースのチャットボット生成サービス「Chatbase.co」の使い方を紹介します。実際にこの記事内に埋め込みむまでの過程を説明していますので、参考にしてみてください。 ... 続きを読む

ai-chatbot-builder-chatbase

Figmaで簡単にコンテンツマーケティング用のバナー画像を作ってみよう

今回は、商品紹介やイベントの告知など、顧客にリーチするためのコンテンツマーケティングで利用するベーシックなバナー画像(ヘッダー画像)を、Figmaを使って作ってみようという試みになります。 ... 続きを読む

figma-basic-banner-design

Figma・FigJamでシンプルなグラフを生成するプラグイン集

今回は、Figma/FigJamでシンプルなグラフ・チャートを生成できるプラグインを紹介します。簡単な資料の細く図表、ウェブサイトや資料のカンプ用データ、あるいはプレデンテーションで使う図表のたたきの作成などに便利です。いずれも無料で使用できます。 ... 続きを読む

figma-figjam-simple-graph-plugin


最新の記事を見る
広告
この記事を書いた人
うえんつ

うえんつ

X a.k.a Twitter
B2B領域のSaaS・アプリケーション開発などを組織で取り組むことが得意なプロダクトデザイナーで、このブログのオーナーです。
今の関心事
Figma・UIデザイン・UXリサーチ・QOL・旅行
広告