workshop-retrospective-tips
公開日: 2026.02.06  | 更新日: 2026.02.06

ワークショップを次に活かす振り返りのTips

この記事は、このブログの筆者がワークショップ終了後の振り返りを習慣化する方法と、ファシリテーターとしての自身の成長につなげる方法を備忘録としてまとめたものです。


やりっぱなしでは成長しない

ワークショップを終えた後、こんな状態になっていませんか。

  • 「なんとなくうまくいった気がする」で終わる

  • 何がよくて何がダメだったか、言語化できていない

  • 次回も同じ失敗を繰り返す

  • 参加者の満足度がわからない

ワークショップは「やって終わり」ではなく、振り返りによって次回の質を高めることが重要です。そのためのシンプルなフレームワークがKPTです。

KPT(ケプト、ケーピーティー)とは

KPTは、活動の振り返りを3つの観点で整理する代表的なフレームワークのひとつです。以前の記事でFigJamのテンプレートを掲載しています。

figjam-team-building-workshop-template

FigJamでチームビルディングするためのワークショップ集

オンラインホワイトボードツール「FigJam」を使って、今すぐできるワークショップのコンテンツを紹介します。FigJamを使えば、チームビルディングや振り返りなど、複数のメンバーで集まって発散と収束を付箋で貼るような作業も、場所を選ばずに実施することができます。 ... 続きを読む

K:Keep(続けること)

今回うまくいったこと、次回も続けたいこと。

  • 冒頭のチェックインで場が温まった

  • タイムキーパーを置いたことで時間通りに終われた

P:Problem(問題・課題)

今回うまくいかなかったこと、困ったこと。

  • 一部の人だけが発言していた

  • 後半のディスカッションで時間が足りなかった

T:Try(次に試すこと)

Problemを解決するために次回試すこと、または新たに挑戦したいこと。

  • サイレント・ファーストを取り入れる

  • ディスカッションの時間を10分増やす

振り返りの進め方

振り返りは、ワークショップ終了直後に15分程度で行うのが理想です。時間が経つと記憶が薄れ、振り返りの質が下がります。複数人でやることを勧めますが、ひとりで回す場合も次回よりよく行うために必ず行います。

  1. Keep・Problem・Tryを書き出す

    • 付箋やメモに、それぞれの観点で思いついたことを書き出します。まず個人で書き、その後共有すると効率的です。

  2. 共有・議論する

    • 複数人で振り返る場合は、書いたものを共有し、特に重要なものについて議論します。

  3. Tryを1〜3個に絞る

    • 全てを一度に改善しようとすると実行できません。次回必ず試すTryを1〜3個に絞り込みます。

ファシリテーター自身の振り返り

チームでの振り返りとは別に、ファシリテーター自身が内省する時間も大切です。以下の5つの問いを自分に投げかけてみてください。

  1. 今日うまくいったことは何か?

    • 良かった点を言語化することで、再現性が高まります。

  2. もう一度やるなら、何を変えるか?

    • 失敗を責めるのではなく、改善策を考えます。

  3. 参加者の反応で予想外だったことは何か?

    • 期待と現実のギャップから学びが得られます。

  4. 自分の言動で気になったことは何か?

    • 話しすぎた、待てなかった、など自分の癖に気づきます。

  5. 次回試したいことは何か?

    • 具体的なアクションを1つ決めます。

AIにレビューしてもらう

昨今は記録技術も発達し、録画やリアルタイムでAIツールなどで議事録や文字起こしが簡単に残せるようになりました。その議事録や記録をAIに読み込ませて、以下のようなプロンプトでレビューをしてもらうということができます。

ひとりでワークショップを運営されている方や、他の人からフィードバックを得づらい環境下で、会議のファシリテーションの質を上げたい方などにおすすめです。ただし、記録の許諾やその取り扱い(AIに読み込ませて可能な内容かなど)には十分注意してください。

汎用レビュープロンプト

あなたはワークショップファシリテーションの専門家です。 以下のワークショップの議事録(または文字起こし)をレビューし、振り返りレポートを作成してください。

【ワークショップ情報】 - 目的:[ワークショップの目的を入力] - 参加人数:[人数を入力] - 所要時間:[時間を入力]

【議事録/文字起こし】 [ここに貼り付け]

【レビュー観点】 1. ゴール達成度:設定した目的は達成できたか 2. 参加度の分析:発言の偏りはなかったか、全員が参加できていたか 3. 議論の質:深い対話ができていたか、表面的なやり取りで終わっていないか 4. 時間配分:各セクションの時間は適切だったか 5. ファシリテーションの評価:問いかけ、進行、沈黙への対応は適切だったか

【出力形式】 - Keep(続けること):3つ - Problem(課題):3つ - Try(次回試すこと):3つ - 総合評価(100点満点) - ファシリテーターへの具体的アドバイス

参加者の発言分析用プロンプト

以下のワークショップ文字起こしから、参加者の発言パターンを分析してください。

【文字起こし】 [ここに貼り付け]

【分析項目】 1. 発言量の分布 - 各参加者のおおよその発言割合(%) - 発言が偏っている場合、その原因の仮説

2. 発言の質 - 建設的な発言 vs 消極的な発言の比率 - 質問 vs 意見 vs 同意のバランス

3. 対話のパターン - 特定の人同士だけで会話が完結していないか - ファシリテーターを介さない参加者間の対話はあったか

4. 沈黙の分析 - 長い沈黙があった場面とその前後の文脈 - 沈黙が生まれた原因の仮説

【改善提案】 上記分析に基づき、次回のワークショップで発言バランスを改善するための具体的な施策を3つ提案してください。

ファシリテーションのレビュー用プロンプト

以下は私がファシリテーターとして進行したワークショップの記録です。 私のファシリテーションを第三者の視点で評価し、フィードバックをください。

【記録】 [議事録または文字起こしを貼り付け]

【評価観点】 1. 問いかけの質 - オープン/クローズドのバランスは適切か - 深掘りの問いかけができていたか - 抽象的すぎる問いはなかったか

2. 場のコントロール - 議論の脱線への対応は適切だったか - 時間管理はできていたか - 発言が偏った際の介入は適切だったか

3. 心理的安全性 - 参加者が発言しやすい雰囲気を作れていたか - 否定的な対応をしていなかったか - 沈黙を適切に待てていたか

4. 言葉遣い・態度 - 誘導的な発言はなかったか - ニュートラルな立場を保てていたか

【出力形式】 - 良かった点:3つ(具体的な発言を引用) - 改善点:3つ(具体的な発言を引用し、代替案を提示) - 次回意識すべきこと:1つに絞って提案

ワークショップのアウトカム検証用プロンプト

以下のワークショップ記録から、成果(アウトカム)を抽出・整理してください。

【ワークショップの目的】 [目的を入力]

【記録】 [議事録または文字起こしを貼り付け]

【抽出項目】 1. 明確に決定されたこと - 合意事項をリスト化 - 各決定の根拠となった議論のポイント

2. 未決定・継続検討事項 - 決まらなかったことをリスト化 - 決まらなかった原因の仮説

3. 新たに発見された課題・論点 - 予定外に出てきた重要な話題 - 今後対応が必要と思われること

4. アクションアイテム - 誰が、いつまでに、何をするか - 記録から読み取れるものを整理

5. 目的達成度の評価 - 当初の目的に対して、どの程度達成できたか(%) - 未達成部分の原因と次のステップ

参加者からフィードバックを得る方法

AIや自分だけの振り返りではやはり限界があります。参加者からのフィードバックも積極的に集めましょう。

終了時に1問だけ聞く

長いアンケートは回答率が下がります。「今日のワークショップで良かった点と改善点を1つずつ教えてください」のように、シンプルに聞きます。

「続ける・やめる・始める」形式

KPTの簡易版として、「このワークショップで続けてほしいこと、やめてほしいこと、新たに始めてほしいこと」を付箋で集めます。バリエーションとして、「やったこと・わかったこと・次やること」を付箋で集めるYWT形式も有用です。

満足度を聞く

「このワークショップを同僚に勧めますか?」や「このワークショップを点数にすると10点中何点ですか?」と数値で聞くと、満足度の変化を追跡できます。相対的に回答してもらうことで、「9点を10点にするには何があると良いですか?」と言った深掘りの質問のハードルを下げる効果があります。

振り返りを記録する

振り返った内容は必ず記録に残しましょう。AI文字起こしなども活用してドキュメントに書いておけば、次回のワークショップ前に見返すことができます。記録がないと、同じ失敗を繰り返してしまいます。

ワークショップの質は、一度で劇的に上がるものではありません。毎回の振り返りを積み重ねることで、少しずつ改善していきます。1回につき1つでも改善できれば、10回のワークショップで10個の改善が進むことになります。

今回は、デスクまわりの作業環境を少しずつ整えてきた中で、実際に使っていて満足度の高かったアイテムをまとめて紹介します。

最新の記事を見る
広告
この記事を書いた人
うえんつ
B2B領域のSaaS・アプリケーション開発などを組織で取り組むことが得意なプロダクトデザイナーで、このブログのオーナーです。
今の関心事
Figma・UIデザイン・UXリサーチ・QOL・旅行
今回は、デスクまわりの作業環境を少しずつ整えてきた中で、実際に使っていて満足度の高かったアイテムをまとめて紹介します。
広告